STAFF INTERVIEW

加工生技部 アルミ加工グループ/2017年入社
理工学部卒

K.M

つくる技術があれば、
どんな未来にも応じられる。

01仕事について

新素材で新製品、その切削ラインを構築する

入社3年目にして、大きなプロジェクトを任されることになりました。それはEV車向け新製品の生産ラインを立ち上げること。製品はアルミ製。鋳造加工されたアルミの粗材を、切削加工で仕上げていく加工ラインの開発です。アイシン福井にとってアルミという素材は新分野。どんな問題が出てくるのか、手探り状態で知見を積み重ねながらの仕事です。
「ここでやるから」と示されたのは工場の一角の空間。ラインのレイアウトを決め、床のコンクリート打ち工事からのスタートでした。そこに購入した切削設備を据え付ける。ここから1年数ヵ月にわたる試行錯誤の日々が始まったのです。

外乱の影響を排除する加工方法を開発せよ!

アルミというのはとても厄介な素材です。何しろアルミの線膨張係数は鉄の2倍。温度変化による変形をとても受けやすい。そういう素材の表面を削りネジ穴をあけ内部をくり抜く…など膨大な加工を施さねばなりません。しかも要求精度はとても厳しく、幾何公差はミクロン単位。数十個程度の生産数ならどうということはありませんが、この加工を数万個というオーダーとなると、まったく異次元の話となります。さあどうする…。
特に温度への対応は大きな課題でした。例えば工場の気温、切削時に注ぐクーラント(切削油)の温度、切削刃物を加工物に当てる圧力の強弱によって変化する摩擦熱…。こうした温度という「外乱」の影響をどう排除していくか。例えば加工マシンの排熱を利用して素材の温度を調整するなどの工夫も考えました。他にも、調達した素材そのものの組成も製造ロットによって微妙に違う可能性もある。これらイレギュラーを一つ一つ検証し、対処方法を導きながらの開発でした。

工夫は無限大!

弊社にとって初体験となるアルミ切削加工ラインは立ち上がったばかり。理想とする「不良品ゼロ」には、まだまだ多くの工夫を積み重ねていかねばなりません。これからがいわば本番。「想定外の事象」は必ず起きる。けれどそれが難問であればあるほど、工夫のしがいもある。やりがいのある仕事だと思います。

仕事について

02会社について

入社して生産技術を網羅的に学べた

入社後はトルクコンバータの生産技術グループに配属されました。先輩たちは30歳代後半のエンジニアばかり。少数精鋭の熟練チームで、1年目は工程設計を、2年目以降は新しい溶接技術による工法開発に携わることができました。その間に「生産技術」の世界を、広く網羅的に学ぶことができたと思います。その後、アルミ素材の新製品開発のプロジェクトに参画、今日に至っています。

「そういうのを待っていた!」

私はもともと、物おじせずに何でもズケズケ言っちゃえる人間なんですが、そんな私でも「言いたいことを言えてるなぁ。(笑)」と思えるような職場です。のびのびと自分の考えやアイデアを言うことができる。そんな雰囲気が、さらに自由な発想を促してくれるんでしょうね。「そうそう、そういう発想を待ってたんだよ!」と言ってもらえるのが嬉しい。上からの圧力?感じたことはないです。(笑)

会社について

03未来について

つくる技術があればどんな未来にも応じられる

自動車の世界は大きく変わろうとしており、それに伴って産業構造も変化していくと言われていますが、そんなに心配はしていないんですよ。だってこれほどの精度で、これだけ大量の物を、膨大な種類の外乱をかいくぐって安定的につくる技術って、そう簡単には確立できない。つくる技術さえあれば、どんな未来にも応じられる。恐れる必要は一切ないと思っています。

未来について

COLUMN

COLUMN

入社の決め手は?

出身地も進学した大学も京都でした。福井は特に縁のないところ。どこで働いてもいいと思っていました。自動車メーカー、建築関係、産業部品…。いろんな会社とコンタクトしたのですが、程よい企業規模と、人で判断しました。決め手となったのは「色々他の会社を見た上で、決めてください」という人事担当が言ってくれたひと言でした。

「入社して良かった」と思うことは?

とにかく人間関係がいい。上司との関係も開放的で忖度無用。相談もしやすく、やりたいことを受け入れてもらえる雰囲気がある。のびのびやれています!

TIME SCHEDULE

08:30

出社、メールのチェック、1日のスケジュール確認

09:30

問題点に対する検討資料作成、打ち合わせ

10:30

製造現場と打ち合わせ、生産ラインでの検証トライの実施(製造部と協力)

11:00

トライ品の測定(製造部と協力)、結果の確認(目的のデータ取得の有無)

12:30

昼休憩(食堂)

13:30

ショートミーティング(グループ内で業務進捗の確認)

14:30

検証トライのデータまとめ、結果の考察

15:30

今後の進め方について議論

16:30

生産ラインの整備に必要な資料の作成

18:30

1日の実施した業務内容の確認、明日のスケジュール作成

19:00

退社

※撮影は新型コロナウイルス感染症対策を徹底したうえで行いました。

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