アイシン・ワーナー社※(後のアイシン・エィ・ダブリュ社)の子会社として、
当社の前身となるサンワ工業が設立されました。愛知県刈谷市に本社を置き
(84年1月には武生市に移転)、工場候補地の模索が始まりました。
※アイシン精機(株)とボーグ・ワーナー社(米)の合弁A/T専門メーカー
武生市との間で工場立地に関する協定書、土地売買契約書、公害防止協定等を締結。
福井県では初となる自動車関連企業として、池ノ上工業団地へ進出しました。
84年1月に200tプレス機1台、バレル機4台を設置。1年に及ぶアイシン・ワーナー社での技術研修を終えた社員によって操業が開始されました。最初に生産された製品はT/M部品のプレート。
A/Tユニット1台に数十枚も使われる大量生産品のプレートは、
新しい生産拠点に自動車産業の「ものづくり文化」を根づかせる意味で、最適な入門教材でした。
作業改善とコミュニケーション向上で明るい職場をつくる目的で、QCサークル活動がスタート。
第1回社内QCサークル事例発表会では、6サークルが発表しました。
プレス単品部品メーカーからT/C専門メーカーに向けての第一歩となったのが、技術部の発足です。
ドラフター(製図机)は置かれず、当時はまだ珍しかったCADを導入。
技術部に配属された社員はAW社に出向し、T/C の技術や設計を学んでいきました。
AWグループの再編を機に社名を「エィ・ダブリュ工業」に改め、資本関係も含めAWグループの一員として新たなスタートを切りました。
「品質至上」を実現するためのAWグループ共通のツールであるTQCを導入。長期ビジョン(V計画)と各年度の方針(P計画)を策定・実行する体制を整えました。
T/C Assy&サブAssyライン、T/M部品ラインなど、大量の生産設備をAW社から移設開始。90年8月までに、合計411台の設備が搬入されました。
念願であったT/C Assyの生産スタート。T/C 専門メーカー、製品開発型企業としての第一歩を踏み出しました。
AS2000は約70台の機械を連結しすべてを数値制御(NC)で加工、組立て、計測を行う全自動化ライン。従来ラインでは40人必要だった人員を半分以下で稼動できる画期的なラインでした。11年12月まで稼動。21年間にわたり約650万台のT/Cを生産し続けました。
デミング賞受賞を機に、「アイシン」を冠に戴く「アイシン・エィ・ダブリュ工業」に社名を変更。
これによりAWグループの一員であるとともに、アイシン精機(株)をはじめとするアイシングループの一員に位置づけられることになりました。
TPM 導入を宣言し「設備そのものの改善や設備に強い人の育成」を推進。
これまでにもまして全社全部門が連携し、生産設備の保全に力を入れ取り組んでいくことになりました。
当社「くるくるサークル」がQC サークル北陸支部選抜大会で福井県企業では初となる金賞を受賞。
さらに東京・日比谷公会堂で開かれた全国大会でも金賞受賞という快挙を達成しました。
優れた創意工夫を表彰する国家レベルの賞である同賞。95年、福井県の企業として初申請し、96年4月には福井県初の受賞者(5名全員当社)を輩出。
その後、毎年5~10名の受賞者を出し続けています。
06年には、初の女性受賞者も誕生しました。
三菱FF用直噴エンジン向けT/C として当社製T/Cの採用が正式に決定。当社初となるカーメーカーへの直接納品がスタートしました。
「T/C 専門メーカーとしての自立」を目指す当社にとって、大きな出来事となりました。
生産は「納入不良ゼロ」「納入遅延ゼロ」を達成するなど順調に推移し、99年、00年、02年の3度にわたって三菱自工の「品質優良賞」受賞の栄に浴しました。
福井県および武生市(現:越前市)の推薦により同賞を福井県で初めて受賞しました。当社設立から15年目、地元に根づき地域に貢献する企業として認められた瞬間でした。
「新製品・新技術の創造、21世紀を担う人財の育成、地球環境への優しさの創造」をコンセプトに建設。技術部門、生産技術部門、事務部門が集約されたクリエイティブセンターは、当社の技術と経営の中枢として機能しています。
95年から始まった「マイマシーン運動」を中心とするTPM 活動は、その後「品質至上のTPM」を目指した本格的な取り組みへと発展。98年には日本プラントメンテナンス協会の「TPM優秀賞第1 類受賞」に輝きました。
ISO9001(品質マネジメントシステム)およびISO14001(環境マネジメントシステム)の両認証を同時取得。福井県では初のケースとなりました。
「影武者サークル」が当社では95年以来2度目となる、全国大会で金賞に輝きました。
3R(リデュース・リユース・リサイクル)を推進し、 埋立廃棄物ゼロを目指す取り組み。製造工程から 排出される脱水汚泥・研磨汚泥などのリサイクル化、 各職場での廃棄物低減活動によりゼロエミッションを達成しました。
AW-Iが100%出資する初めての関連会社としてAW-I・Sが設立されました。清掃・緑化にスクラップの回収・販売などの「環境事業」、防錆・通箱洗浄・梱包資材調達などの「物流事業」、人材派遣業務などを核に事業をスタート。
今日では環境事業、物流事業の他、金型部品の加工及び熱処理も行っています。
中央職業能力開発協会が主催する青年技能者の技能レベルを競う技能五輪全国大会。
当社社員が、
福井県下初となる銅賞を獲得しました。
05年12月に越前市白崎町内にある旧武生松下電器の工場(延べ床面積3,775m²)を取得。06年12月に稼動し、ディスク、ピストン、ダンパーAssyの生産を開始しました。
全国の技能士が技を競い合う第27回技能グランプリで、当社社員が福井県代表として出場。 旋盤部門で福井県初となる銅メダルに輝きました。
創立30周年の記念事業の一環として、地域の支援に感謝の意を表し、越前市と福井県へ
ハイブリッド車プリウスαを一台ずつ寄贈しました。
アイシングループの第6次環境取り組みプランに掲げられている、生物多様性に寄与する地域共生活動の一環で、2014年から当社が主体となって、敦賀市の中池見湿地の動植物の保護活動に協力しています。
越前市と本市産業の基盤企業である信越化学工業(株)武生工場、(株)福井村田製作所、当社の3社が相互連携し、地域経済の活性化や雇用創出、生産年齢人口の確保、定着・定住などを目指す地方創生※に関する包括的連携協定の調印式が行われました。
※国内の各地域・地方が、それぞれの特徴を活かした自律的で持続的な社会を実現し、魅力あふれる地方のあり方を築くこと
2018年の福井国体開催に伴い、越前市武生中央公園総合体育館は、当社がネーミングライツパートナー企業となり「越前市AW-Iスポーツアリーナ」の愛称で2017年秋にオープンしました。
今後のグローバル市場におけるAT需要拡大に対応するため、T/C、T/M部品を生産する当社100%出資会社「株式会社エィ・ダブリュ工業・若狭」を設立。日本電気硝子株式会社(本社:滋賀県大津市)旧若狭上中事業場を購入したもので、敷地面積は180,304m²、建屋面積は既存の工場棟 44,582m²、事務棟2,560m²。2018年5月に生産を開始しています。
当社初の電動化部品がラインオフ。1モータハイブリッドトランスミッション部品の生産開始
当社の場外物流の抜本的改革と本社工場の生産・物流スペース確保を目的に三重県桑名市にある桑名ロジスティクスセンター内に桑名物流センターを開設し稼働を開始。
同センターは(株)エィ・ダブリュ・アイ・エスが運用。
3段階目の取得はアイシングループ初
福井県が2020年に創設した「社員ファースト企業」認定制度において当社が県内で唯一最高ランクの「三つ星」に認定されました。
1989年8月のT/C生産から30年と10ヵ月の月日を経て達成。
図らずも第1台目と1億台のT/CはAS12ラインで生産
各工場拠点の生産・物流の整流化を目的に、越前市矢放町の大和物流越前物流センター内に矢放部品センターを開設。
同センターは(株)エィ・ダブリュ・アイ・エスが運用。
当社から20年ぶりに北陸支部代表としてオアシスサークルが参加。
自分が業務を進めるうえで参考となった事例、改善や成果が顕著であると感じられた事例、発想やアイデアに富んでいると感じられた事例等の視点で、参加者(聴講者1,152人)の投票によって選出されました。
当社の金賞受賞は5年ぶり。
EVの心臓部とも言われる駆動システムeAxle(イーアクスル)ユニット内のモーターと減速機を保持するアルミケース/カバーの生産を開始しました。
アイシン精機株式会社とアイシン・エィ・ダブリュ株式会社が、2021年4月に経営統合し「株式会社アイシン」へ社名変更しました。当社においてもアイシングループの一員としてさらなる競争力の強化に向け、新たに「株式会社アイシン福井」へ社名変更しました。