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健康経営で実現する思いやりのある職場づくりへ 社内で生理痛体験研修
労働人口が減少している日本社会において、経営者が戦略的に投資する「健康経営」の意義がますます高まっています。当社も昨年に引き続き『健康経営優良法人』として認定を受ける等、質の高い健康経営の実践のため、従業員一人ひとりの状況を丁寧に把握し、必要な対応を行うことが重要です。
その重要な要素の1つである女性の健康課題への取り組みの一環として、3月19日、女性社員を部下に持つ上司など約40名を対象に、生理(月経)の痛みを疑似的に体験する「生理痛体験研修」を実施しました。女性特有の健康課題を学び理解を深める、組織風土や職場環境の改善促進につなげること等を目的に、社内の女性活躍推進ワーキンググループが主体となって開催したもので、福井県では初開催となります。当日は、筋電気刺激(EMS)を用いることで、生理時に生じる腹部の痛みを疑似再現できる「ピリオノイド」というVR装置を用いて行われました。
最初に座学で、女性の健康に向き合うことの企業にとっての有益性や「そもそも生理とは」などの現象について基礎知識を学んだ後、いよいよ生理痛の疑似体験へ。電極パッドを下腹部に装着し「ピリオノイド」に繋ぐと、下腹部に電気刺激が走り、生理の際の子宮が内側に向かって絞り込まれるような生理痛に似た痛みを体験できます。痛みは「弱」「中」「強」の三段階で設定でき、参加者の中には「うっ」といううめき声と共に「過去に体験したことのないタイプの痛み」「普段からこの痛みが続くと思うとまともに仕事ができないと思う」などの感想が次々と上がりました。
一方で女性からは「(体験の)局所的な痛みの他にも頭痛や倦怠感等もあるため生理期間中はもっと大変」「痛みの感じ方には個人差があり、理解してもらうことが難しいと感じた」などの意見も。




体験後のワークショップでは、体験の気づきから「職場の在り方」について意見交換が行われ
「男性も体験することで理解を深めることの重要性を感じた。全員が体験すべき」
「生理に限らず体調不良者をカバーする体制が必要」
「不調を言ってもらえる環境を作っていくことが非常に大事だと思った」
「この辛さを何とかしてあげたいと思うが声のかけ方に悩む」
「社内のファミリーサポート制度などをもっと周知させないと」
などグループ毎の意見を皆で共有しました。
今回の体験会のように会社全体で健康課題についてオープンに話し合う場を設けることで、生理だけでなく体調不良は誰にでもあることへの理解が深まり、お互いを思いやる職場作りへのきっかけとなりました。


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