STAFF INTERVIEW

加工生技部 アルミ加工グループ/2011年入社
自然科学研究科卒

M.K

アルミ材の超大量加工を実現。
EV製品の依頼も次々と。

01仕事について

アルミ加工ラインを立ち上げよ

当社はこれまで「鉄」を主な素材として製品を作ってきました。私が挑んでいるのは、当社にとって新しい素材である「アルミ」の加工。アルミはこれまでも少しは扱ってきましたが、今回ほど大きく立体的な製品は初めて。その製品とは、EV車の駆動部に搭載されるモーターやギアを格納するハウジングです。機械装置を保護するための箱型の部品で、外側も内側も極めて複雑な立体形状をしています。この製品を生産する工程を設計し、加工ラインを立ち上げること。立ち上がったラインを量産稼働させ、状態を検証し、改良と改善を加えること。そして実生産で得たデータを反映させ、アルミ加工ラインを構築するための標準ルールをつくること。こうした課題に取り組んでいます。

設計図と現実との間の距離を埋める

ラインの立ち上げは以下のような流れで進めます。まず株式会社アイシン(愛知県)で製品を設計します。構造や強度をシミュレーションして設計し試作品をつくり、耐圧検査などを実施。その結果を反映して詳細図面を作成します。ここからが私たちの出番です。この図面を現実のモノにしていくにはどうすればいいか。鋳造で成形されたアルミ素材を、どういう順番でどのように仕上げていくか。工程を設計しラインレイアウトを検討、そして設備を選定し導入する。マシン類のプログラミングを行い、ラインを稼働させ試作する。まず25台を流し精度をチェックし、OKならば量産段階に移ります。

続出する「想定外」との戦い

さあ、ここからが本格的な「仕事」の始まりです。(笑)量産は「万」の単位で行われます。そうなってくると試作段階では想像すらしなかった思いがけないさまざまなトラブルが発生してきます。その原因を特定し、対策を立て、一つ一つ解決し、ラインを成長させていきます。ここで得られた知見は、そのままアイシン福井のノウハウとなり、それを「ルールブック」としてまとめ、当社独自の標準化技術とする。今はまさにこの段階で格闘の日々を送っています。

仕事について

02会社について

社外での経験が、成長の大きな糧に

入社の翌年に株式会社アイシンへ出向。オートマチックトランスミッションの工程設計を学びました。その経験を携え、中国工場でラインの立ち上げプロジェクトに従事。1年間を天津で過ごしました。その後、福井に戻りしばらく過ごしたのち、2019年には再び株式会社アイシンに出向し、EV用部品のプロジェクトに参加。その技術を福井に移設し、量産対応できるよう発展させるのが、今の仕事です。株式会社アイシンへの出向は、新しい技術や開発手法に出会える貴重なチャンスでした。成長のための大きな糧になっていると思っています。

会社について

03未来について

EV化へのシフト、準備万端!

アルミハウジング加工プロジェクトは、ラインの改善や技術の標準化の課題は残してはいるものの、順調に量産稼働しつつあります。この量産成功のニュースは自動車関連業界に素早く広まり、さまざまな問い合わせが当社に舞い込んできています。内燃機関からハイブリッドへ、そしてEVへと大きな潮流は絶えず動いています。しかしどのような動力源になろうとも、高品質に、安定的に、素早く、安価につくっていくという私たちのものづくりの技術は、求め続けられると思います。

未来について

COLUMN

COLUMN

アイシン福井に入社した決め手は?

実は「ものづくり」にはあまり興味がなかったんです。(笑) それよりも人の役に立てる、しかもできるだけ多くの人の役に立つような仕事がしたかった。そこで思いついたんです。「世界的なシェアを持っている会社なら多くの人の役に立てるな」と。そうして出会ったのがアイシン福井でした。

アイシン福井のイチオシポイントは?

程よい規模感ですね。多くの社員がいながら管理職や役員との距離感は近く、自分の意見を発信しやすい。他部門との垣根も低く、色んな分野の人と連携し協力しながら仕事をしていける。その一体感が私は好きです。

TIME SCHEDULE

08:30

出社、チームメンバーとミーティング

09:00

グループメンバーとミーティング

09:30

他部署からの問い合わせ回答

10:00

チームメンバーからの工程整備内容報告

10:30

工具生技との定例生準ミーティング

11:00

新製品工程構想(製品図確認、加工台数検討)

12:00

昼休憩(食堂)

13:00

チームメンバーとショートミーティング

13:15

チームメンバーと直近Prj.アルミラインのライン工程設計・整備振り返り

14:00

上司と新製品見積会議

16:00

現場で製造と号口ラインの問題点確認

16:30

製造と部内と号口ライン定例会

18:30

チームメンバーの提出書類のチェック・回覧

19:30

メールチェック&回答

20:00

本日の業務実績記録&明日の業務計画作成

20:15

退社

※撮影は新型コロナウイルス感染症対策を徹底したうえで行いました。

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