クルマの未来にどのように役立っていきますか?
電気や水素・・・車の技術は日進月歩です。しかしどんな車になっても、動力があり、それを走りにつなぐ装置がある。より高性能で、そしてできるだけ安価な製品をつくることで、世界のユーザーに満足してもらいたい。それが開発者としての願いです。
アイシン福井のイチオシポイントは?
福井にいながら、世界で走る車づくりにかかわれる。それが何よりのやりがいです。初めて自分が担当した製品が搭載されている車に、ディーラーで試乗した時の感動は今でも忘れられません。
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RECRUIT採用情報
技術部 電動化技術室/2012年入社
工学部 機械工学科卒
T.Y
電動化の波をキャッチアップ、
アイシン福井の実力の見せどころ
技術部に所属し、新製品の開発を担当しています。いま取り組んでいるのは、ハイブリッド車に搭載する新しい「発進装置」の開発です。ハイブリッド車はエンジンとモーターという2つの動力源を搭載していて、それを切り替えながら走ります。発進時はモーターで駆動、その後エンジンを始動して本格的な加速に移行。高速巡行時はエンジンを止めモーターだけで滑走状態を維持する・・・といったように、頻繁に動力の切り替えを行っています。けれどいつ切り替わったのか、エンジンがいつ始動/停止したのか、分からないでしょ? そこに、アイシン福井の技術があるんです。
エンジンやモーターのエネルギーを走りにつなぐための技術は、とても奥深いんです。エンジンのオートマ車では、その役割をトルクコンバーター(T/C)が担っていました。エンジンの回転運動を流体(オイル)を使うことで滑らかに走りに伝えていたのです。当社はオートマチックトランスミッション部品の専門メーカーとして、効率的に滑らかにエネルギーを「つなぐ」「伝達する」技術を磨いてきました。今ハイブリッドから電気自動車へと動力源は変化し、T/Cを必要としない車も登場しています。けれどもT/Cの製造で培ってきた技術力はこれからも変わることなく生かしていけます。実際、上で述べた「発進装置」の中にも、これまでの膨大な技術資産が生かされているんです。
動力のトルクを走りに伝えるクラッチの係合制御や材質の検討、クラッチを作動させる油圧装置の耐久性、動力源を切り替える際のショックを抑止する制振技術、摩擦で発生する熱の解析と冷却方法の開発・・・。こうした作業を、これまで収集・蓄積してきた自動車の膨大な走行波形データと突き合わせながら行っていくのです。多様な要素技術の組み合わせと、蓄積されてきたノウハウがあってこそ可能な開発。そんな世界で仕事をしています。
入社の翌年に勉強を兼ねて株式会社アイシン(愛知県)で勤務。当社に入社したのは、「この会社なら自分が手がけた製品を世界中に行き渡らせることができる」と思ったから。実は車にはそんなに興味はなかったんです。(笑) けれど仕事していくうちに「車って、すごいな」と、どんどんのめりこんでいきました。
入社後はT/Cの設計に携わり、7年目に1年間株式会社アイシンへ出向。ハイブリッド車の駆動ユニットなどの初期設計に携わりました。そこで得た知識とノウハウを当社に持ち帰り社内に展開する、その先導役としての役目を担っています。
「電気自動車になるとガソリン車で必要とされた部品や技術は必要ない」などと言われることもありますが、それは違うと思います。動力を伝える・つなぐ世界は、そんな単純なものではないからです。微妙な工夫によって燃費は違ってくるし、何よりもアクセルを踏んだ時の「ダイレクト感」やショックのない「滑らかさ」など、ドライバーにとって最も大切な「乗り心地」が左右されるからです。機能性や合理性とともに、ドライバーの感性に訴えかける製品づくり――アイシン福井が目指しているのはそんなものづくりです。
電気や水素・・・車の技術は日進月歩です。しかしどんな車になっても、動力があり、それを走りにつなぐ装置がある。より高性能で、そしてできるだけ安価な製品をつくることで、世界のユーザーに満足してもらいたい。それが開発者としての願いです。
福井にいながら、世界で走る車づくりにかかわれる。それが何よりのやりがいです。初めて自分が担当した製品が搭載されている車に、ディーラーで試乗した時の感動は今でも忘れられません。
出社、メールチェック
チームミーティング
株式会社アイシンとWEB会議
設計検討、出図
試作完成品の現物チェック
昼休憩(食堂)
性能試験結果の確認・比較
社内会議に参加
部内会議で上司に進捗報告
実験グループとの打ち合わせ
会議資料準備
退社
※撮影は新型コロナウイルス感染症対策を徹底したうえで行いました。